日本への食品輸出を目指して一致団結/JICA中米・対日貿易振興のためのキャパシティディベロップメント研修(2010年2月)
コースリーダーの先生方に自国のオーガニックティーについて一生懸命説明するエルサルバドルの研修員。非常に熱心な研修員が揃っていました。

2010年2月15日より3月12日まで、ドミニカ共和国・コスタリカ・グアテマラ・エルサルバドル・ニカラグアの5カ国対象に「中米カリブ地域・日本貿易振興のためのキャパシティ・ディベロップメント研修」を実施しました。同研修では、輸出振興支援機関から行政官や職員が8名来日し、食品をテーマとして日本市場へ参入するために必要な知識(日本の食品市場の特徴、流通制度など)を学び、現地企業への支援プランの検討を行いました。

新たな3ヵ年計画で実施

PREXでは2007年度から2009年度にかけて、中米カリブ地域の食品を日本市場に輸出することを目的とした研修を実施し てきました。現地から研修の継続を求める声が多いことから、今年度より新たな3ヵ年計画の研修を実施することになりました。昨年度までの主な反省点として、研修の成果が次年度に活かされにくいことや、研修員が調査を行う産品が限定されていることなどが挙げられていたため、今年度から3年間を通じて研修の成果を出すことや、調査の対象となる産品を複数リストアップさせるなどの点を改善しました。

初年度は、主に基礎的な知識を学ぶことに重点を置き、訪問では物流面に重点を置いた日程を組んでいます。日本の物流システムは非常に複雑ですが、講師や訪問先でのお話により研修終了時にはその特徴を上手く掴んでもらったと思います。

中米共同での日本市場参入

研修が進むにつれ、中米カリブ地域の各々の国で日本市場に参入すると同時に、地域の特性を生かし、各国共同で日本市場参入を目指すことも、日本の消費者に与えるインパクトが大きいのではないかという結論に至りました。そこで研修員全員でプロジェクトを立ち上げ、特徴あるブランド名や商品コンセプトを検討することを始めています。検討の結果、“GRACIADEL SOL, CAC(太陽の恵み、中米カリブ地域)”というプロジェクト名に決まりました。具体的なプロジェクトの進め方は、2年目の研修員が引き継ぎます。

研修参加者が感じたこと

今回の研修を通じて、研修参加者は、日本人の食の嗜好や日本市場の特徴を知ると同時に、日本人の中米カリブ地域に対する認知度の低さも痛感することになりました。そして、中米カリブ地域の結束の重要性に気付いたようです。来年度は、商流面に焦点を置き、中米カリブ地域の産品に対して、より具体的なアドバイスを得られるようなカリキュラム構成とするとともに、中米カリブ地域が共同で日本市場へ参入するためのプランを更に具体化していく予定です。

国際交流部・コースプランナー 北村圭

事業概要

研修名
中米カリブ地域・日本貿易振興のためのキャパシティ・ディベロップメント研修
実施期間
2010.2.15(月)~3.12(金)
研修参加者
中米諸国で輸出振興に携わる行政官、もしくは輸出振興機関の職員
委託元機関
独立行政法人国際協力機構(JICA)大阪国際センター
お世話になった方々、企業・団体(敬称略、訪問順)
食品コンサルタント 上田栄一講師、 ヒューテック西龍治社長、阪急泉南グリーンファーム、関西空港検疫所、大阪産業大学 佐藤俊彦教授、大阪市中央卸売市場本場、アニュー関西、ワールドトレーディング、レーブドゥシェフ、大阪検疫所、ミノルサービス、麗澤大学 成相修教授、日本貿易振興機構、アスク、日本チョコレート・ココア協会、パルタ、築地卸売市場、コープこうべ、UCC上島珈琲、グリーンヒルホテル神戸、サントリー山崎蒸溜所
研修のテーマ :  貿易振興