大阪とタイを結んだ遠隔セミナーを実施/タイ アセアン海外研修(タイ・バンコク、チェンマイ「輸出商品のマーケティング」遠隔研修)(2006年8月)

AOTSバンコク事務所 貞谷所長による修了書の授与式。

修了式を終えて、仲間意識の高まった研修参加者全員のグループショット。チェンマイ会場にて。

PREXは海外技術者研修協会(AOTS)の補助金制度を利用し、関西経済連合会(関経連)のサポートをうけながら、今回、大阪とタイ国のバンコク、チェンマイの3箇所をTV会議システムで結び、3日間の日程で海外遠隔研修を実施した。テーマは輸出商品のマーケティング戦略で2都市あわせて66名が参加する盛況ぶりとなった。

本研修はタイ国内の中小・零細企業の発展を目指すタイ工業省の要望をうけて実施されたもので、中小・零細企業のより一層の商品力、技術力を高めるために、最もむずかしいとされる日本市場への輸出を前提に、マーケティング戦略の考え方、策定方法を研修、グループ討議では活発な意見で盛り上がった。

チェンマイに到着するやいなや、雨季の大雨。市内を流れる川も増水で巷の洪水騒ぎで慌しいなか、準備が始まる。会場はAOTSバンコク事務所、チェンマイではタイ工業省ブランチのIPC研修センターを利用させて頂いた。

今回、タイ工業省も力をいれている業種であるファッション、食品、ハンディクラフトに的を絞り、チェンマイ、バンコクから合計6商品を事例にとりあげ、日本市場への輸出戦略を考えるカルキュラムとした。講義では日本経済、社会の最新の動向を学び、マーケティング戦略の策定、事例をもとにグループ討議を行った。各事例の輸出戦略を通じて日本市場の特性を理解するとともにマーケティングスキルを向上させる狙いは充分に達成できたと胸を撫で下ろしている。

ケーススタディでは6商品6グループにてコーディネーターにバンコクはタイ輸出振興局パタイ氏、チェンマイではJETROバンコクアドバイザーの矢島氏を配し、討議を進めてもらう。チェンマイではファッション分野でタイシルク製のスカーフ、ショールを事例とし、セールスポイントであるシルクをいかに日本消費者にアピールするか、食品ではカレーのレトルト食品をとりあげ、いかにターゲット顧客となるタイフード愛好家にチェンマイ独特の辛さをアピールするか、ハンディクラフトではペーパークラフト製品のアルバム、メモの材料となっているタイ風和紙の高級感をいかにだすかと活発な論議がおこなわれ、翌日のプレゼン発表では質問が相次ぎ、時間オーバーとなる程で参加者の興味の深さを感じ取れた。

研修参加者からはマーケティング手法が学べた、日本人消費者の特性が理解できた、日本市場へのアクセス情報を入手できた、是非次回も企画してほしいとの好意的な意見が多く出された。一方、研修員達はマーケティングスキル向上を飛ばしてでもビジネスマッチング情報を求めるところがあり、今回講師からは日本市場参入の各種web情報も提供して頂いたが、今後に向けてより工夫を重ねたい。

最後に研修の実施にあたってはタイ工業省から人的、物的両面にわたる多大なサポートを頂いた。これが今回の成功のキーであったと実感している。改めて感謝を申し上げたい。

国際交流部 担当部長 深田 進

アセアン海外研修

実施期間
8/1~3
研修参加者
タイの企業経営者、経営幹部 66名
関係機関
海外技術者研修協会(AOTS)、関西経済連合会
テーマ
輸出商品のマーケティング
お世話になった方々、企業・団体他(講義・訪問順・敬称略)
滋賀大学 小田野教授、JMコンサルテング 松永氏、オフィスゼータ 弓場氏、ヒューテック 西氏、ギフコ 南川氏、タイ国商務省 パタイ氏、JETROバンコック支店 矢嶋氏、タイ国工業省、関経連、AOTS、その他現地企業