マレーシア商工会議所の要望を受けて/マレーシア アセアン海外研修(マレーシア・クアラルンプール「TQM」現地研修)(2007年6月)

PREXは(財)海外技術者研修協会(AOTS)のスキームを利用し、社団法人関西経済連合会(関経連)のサポートを受け、アセアン海外研修を実施した。今回、マレーシア クアラルンプールにて、6月26日から6月28日まで3日間の日程で、半日の遠隔手法、残り2日半の対面形式を組み合わせて行った。テーマはTotal Quality Managemen(t TQM)で、46名が非常に熱心に参加した。

本研修は、マレーシア商工会議所(NCCIM)からの要望を受けて実施したものである。特に今回は大きく二つの特徴を挙げることができる。

世界銀行のシステムも活用した遠隔プログラム

遠隔の模様(マレーシア側)。狩野博士には東京の世界銀行から講義いただいた。

一つ目は、アセアン海外研修で初めて、世界銀行の遠隔研修システムを利用したことである。

世界銀行の安定したシステムを利用し、専任の技術スタッフに、事前の接続確認、本番の画面切り替え等をすべてお任せできたため、事前出張が必要なかった。

開講式は、大阪大学中之島センターとクアラルンプール会場を結び、日本サイドには関経連・PREXの代表者が、現地サイドからはNCCIMの代表者が、それぞれ挨拶した。

そして東京の世界銀行から狩野博士が行った基調講演は、参加者にとってTQMの根幹を理解する有意義な機会となった。

KJ法を活用し理解を深めた対面研修

初日のグループディスカッションの様子を見て回る中村博士

マレーシアの企業経営幹部ら46名が参加した。

特徴の二つ目は、KJ法を用いたグループディスカッションである。

現地に出張いただいた中村博士には、各講義の後半1時間ほどを使い、グループディスカッションを取り入れていただいた。

参加者を5グループに分け、この講義で何を学んだか、何を自社に導入したいか、導入する際の克服すべき課題は何か、克服するにはどんな対策が考えられるか、といった質問を投げかけていった。KJ法を体験するのが初めてという参加者ばかりであったため、KJ法を細かいステップに分けて説明し、また最初から全てのステップを取り入れずに、少しずつ慣れていくよう工夫した。その結果、TQMについての講義・事例紹介をより深く理解し、TQMをいかに自社へ導入するかを考え、まとめることができた。さらにKJ法そのものを自社に取り入れたいという声も多く出た。今後の各社への導入成果に期待したい。

国際交流部 コースリーダー 髙山 真由子

お世話になった方々、企業・団体他 (講義・訪問順・敬称略)
東京理科大学 狩野紀昭名誉教授(狩野品質研究事務所 代表)、ナカムラ エンジニアリング サービス 中村秀夫代表、マレーシア生産性本部 エビ・ラヒム・ユソフ ベストプラクティスマネジメント局長