ベトナムコラム(2014年9月)

ランチタイムのペッパーランチの様子。お客さんのほとんどはベトナム人です。


ホーチミン市。日本のODA で地下鉄1 号線の工事が始まりました。(2020 年に完成予定。地下鉄沿線を狙った開発が増えそうです。)

〜2013 年にPREX を退職し、現在ベトナムのホーチミン市で商業施設の設計・施工関連の仕事をしている北村さんの現地レポートをお届けします。〜

ベトナムへ来て約1 年半が経過しました。ベトナムの生活にも慣れ、最近では50CC のバイクを購入し(ベトナムでは50CC 以下のバイクは免許不要)、ベトナム人に混じって通勤ラッシュを戦っています。

日本のニュースでも大きく取り上げられていたようですので、ご存知の方も多いかと思いますが、2014 年1月にベトナムで初めて本格的な滞在型ショッピングモールとして、ホーチミン市にイオンモール1 号店がオープンしました。また、高島屋もホーチミン市に百貨店の開業を予定しており、工事が進んでいます。これまでベトナムへの進出というと、安価な人件費を背景に輸出向けの生産を行う輸出加工型の企業が圧倒的に多かったのですが、最近では「消費市場」として今後増えていくであろう中間層をターゲットとした進出が増えています。

ベトナム人は一般的に飲食費に支出の多くを割く傾向にあり、市内のデパートやショッピングセンター内にあるレストランやカフェは値段が少々高めでも賑わっているところがたくさんあります。例えば日本でもおなじみのペッパーランチ。ホーチミン中心部にあるユニオンスクエアというショッピングセンターの地下にお店を構えていますが、ランチタイムには大勢のお客さんで賑わっています。価格は約100,000 ドンから250,000 ドン(日本円で約500円から1200 円)と日本の価格とそれほど変わりません。一方で衣類や化粧品等、地元の割高と映った物販はまだ苦戦を強いられているところも多いようで、写真が大好きなベトナム人はショーウィンドーの前で記念撮影をするだけで、購入しないというのが実情のようです。

多くの小売業がベトナムに興味をもっているのは確かですが、外資の小売業には政府の規制があり、進出の妨げになっています。ベトナム進出を諦め、外資規制の少ないカンボジアへ先に進出した日系企業は結構多いようです。未発達な投資環境といかに向き合うかということが、ベトナム進出の大きなポイントの一つと言えるでしょう。

PREX OB 北村