モロッコ研修員のレポート イスラム圏のラマダンと断食明けの大祭“イド・アル=フィトル”(2011年9月)
 

断食明けの大祭“イド・アル=フィトル”の様子。

モロッコ 行政官サミアさんからのレポート
(2010年度太陽光発電導入支援研修に参加)
 
ラマダン月は、イスラム教徒にとって神聖な月間です。この月に初めて、大天使“ガブリエル”が私たちの教祖“ムハマド”に“コーラン”を明らかにしました。
“コーラン”というのは、神がイスラム教の基礎を説き示し、他の預言者や、善悪、人生や生物に関して表したイスラム教における聖なる本です。断食は、ラマダン月における、イスラム教の教義と実践の基本をなす、5本の柱の1つです。 5本の柱とは、①信仰の告白、②祈り、③“ザカート”と呼ばれる、貧者への施し、④断食、⑤可能であれば、生涯に一度“メッカ”への巡礼の旅、です。
ラマダン月は、太陰暦であるアラビア暦の9月です。この月には、大人達は、夜明けから日没まで飲食をしません。また、お祈りの回数も増え、善行を重ねることでより神に近づこうと努力します。ただし、病人や妊娠・授乳中の女性や、健康を害する恐れのある人たちは、そのおそれがなくなるまで断食する必要はありません。
断食は身体の健康にプラスとなりますが、むしろ主に精神的な浄化を目的とします。すなわち神への感謝のひとつの現れであり、忍耐や思いやり、飢えたる人々へのあわれみのこころを涵養します。
ラマダン月が終わると、アラビア暦の10月、“シャウワール”。イスラムの人々は、その初日から3日間にわたり、断食明けの大祭“イド・アル=フィトル”で祝います。今年は、8月30日から“イド・アル=フィトル”が始まりました。
(国際交流部 担当部長 末尾寿広)