視覚障害者絵筆「ラピコ」とウズベキスタン/(有)安久工機(2016年10月)

2016 年1 月、ウズベキスタンの日本センターでビジネスコースを受講したビジネスマンや運営スタッフが、「JICA 中央アジアビジネス実務研修(A)」にて、2 週間にわたり日本の企業経営について学びました。有限会社 安久工機(やすひさこうき)訪問とその後のエピソードをご紹介します。

安久工機を訪問したウズベキスタンの研修員。

同社は、東京都大田区にあるものづくり企業です。他の企業ではできない社会的に意義のある製品を作り、その技術力で高く評価されています。人工心臓のシミュレータ装置や道路で使う折りたたみ式カラーコーンまで、要望に応じて開発される商品は多岐にわたります。田中社長の商品開発のお話しに研修員は感銘を受けていました。
研修員の一人、企業経営者ラヒモフさんは、同社が開発した視覚障害者が使える絵筆「ラピコ」をウズベキスタンで使えるのではないかと関心を持ちました。PREX を通して田中社長に相談し、田中社長のご厚意で「ラピコ」1セットをウズベキスタンに持ち帰り、自分の知り合いの盲学校に預けました。右の絵は、盲学校の生徒が「ラピコ」で描いたものです。
田中社長は、ラヒモフさんが送ってくれたこの絵をご覧になり「日本では、このペンキットを使って目の見えない人が絵を書く喜びを経験されている。研修を通じて、ウズベキスタンの方にも知ってもらうことができ、嬉しい」とメッセージを返されました。ラヒモフさんは、新たに、2 セット購入してウズベキスタンの盲学校に寄付されるそうです。
また、同じ研修に参加していた日本センタースタッフのルスランさんは、研修の最終日に、「現在ウズベキスタン日本センターで聴覚障害者向けの講座がある。「ラピコ」を活用し、新たに視覚障害者向けの講座をつくることを今後検討したい」と話してくれました。
研修事業を通じ、日本企業の経営者のものづくりにかける思いやすばらしい技術力を海外の方に伝えることができました。PREX は、引き続き協力企業と研修員の交流をサポートしていきたいと考えてます。

国際交流部 菅原