研修を支える人々-研修監理員 須谷さん、MOBIO 小山さん、中小企業基盤整備機構 西名さん(2015年10月)

PREX は、さまざまな団体・機関・企業の協力を得て、研修員のニーズにあう研修プログラムをつくっています。本ページでは、PREX の職員も含め、「中小企業振興のための金融・技術支援(A)研修」を支えた通訳、訪問先のみなさまの声をご紹介します。

通訳・研修員の生活をサポート(研修監理員)
須谷 和子 さん

研修員から絶大の信頼

研修監理員の仕事は、講義の通訳から研修員の体調の管理までさまざまです。各国の研修員が日本での滞在をより豊かにするためにサポートしています。講義中は、講義内容をより理解しやすいように、日本独特の商習慣や文化をふまえて説明するようにしています。

この「中小企業振興のための金融・技術支援コース」は、6 年にわたって60 カ国以上の行政官をサポートした研修です。PREX の研修は、研修員の理解を深めるための新たなチャレンジ、きめ細やかなサポート、出向者と研修員との心のこもった交流など特徴があり、毎年楽しみにしています。

この仕事をして、一番うれしいのは、世界中に人のつながりができることです。最近は、フェイスブックの好きな研修員も多く「今年度の中小企業振興のための金融・技術支援研修が始まりました」と紹介すると、過去の参加者が「いいね」を押してくれます。研修員は、同じ組織から参加することが多いので、次年度の研修員にお土産を預けてくれることもあります。研修員間では「スダニさんによろしく」と研修員をつなぐ存在のようです。インドネシア、モンゴル、タジキスタン等帰国後、再び来日し、顔を見せてくれる研修員もいます。

協力団体 ものづくりビジネスセンター大阪(MOBIO)
小山 庸子 さん

大阪のものづくり中小企業と世界をつなぎたい

大阪は日本有数のものづくり企業の集積地です。高い技術力をもつ、さまざまな業種の中小企業があります。MOBIO は、大阪府が開設した「ものづくりの総合支援拠点」。国内最大規模の常設展示場では、ものづくり企業の優れた技術や製品を実物やパネルでご覧いただけます。展示場には、年間400 団体の訪問があり、そのうち約3割がPREX 研修員など海外からのお客さまです。MOBIO のミッションのひとつは、府内ものづくり企業の魅力を国内外にアピールすることですから、研修事業への協力を通じて、世界の行政官や企業関係者に大阪の企業を知ってもらえることは、ありがたいと思っています。毎回、研修員のみなさんの問題意識に気を配りながら、MOBIO が行っている中小企業支援のしくみをお話しています。

ラオスやベトナムの経営者研修では、大阪の中小企業に声をかけビジネスマッチングも視野に入れた交流会を開催しました。言葉の問題もありためらいもありましたが、やってみると何とかなることがわかり、継続しています。

自治体の現地駐在事務所が廃止・縮小される中、大阪府も現地との接点・現地の情報は限られます。各国からの研修員の皆さんとの“ 顔の見えるネットワーク” は、MOBIO が大阪の企業を支援する上で非常に重要なものになると感じています。

協力団体 中小機構(中小企業基盤整備機構)

西名 一樹 さん(写真右から2 人目)

日本の中小企業支援策を伝える

今年6 月まで中小機構の国際交流センターに所属し、JICA 研修で中小機構の事業概要について講師を担当しました。約2 年半の間に、PREX の受託された研修コースを含めて合計30 回程度、研修講師を務めました。

研修員への説明の際には、各支援策の具体的な内容だけでなく、その支援の狙いや支援が開始された頃の時代背景等も併せて説明することを心がけていました。研修員の方々の多くは各国の政府や政府系機関の職員ですが、集合研修では出身国によって経済の発展段階や中小企業を取り巻く環境はまったく異なっています。日本で各支援策が採られた狙いや背景を説明し、研修員が自国の状況と比較することで、支援策についての理解がより一層深まるのではないかと思います。

中小機構が実施している支援施策は多岐に渡っており、また研修員からの質問は時には他機関の施策にまで及ぶことがありました。これらを一通り理解するまでは大変でしたが、他部門や他機関の活動内容まで視野を広げる良い機会となりました。