日本でしか学べない「日本のものづくりの心」/PREXシニア専門家 吉岡 輝彦 氏
PREXシニア専門家
吉岡 輝彦
モノづくりについて理解を深めるためのカリキュラムを開発・ご指導いただく。

シリアからの研修参加者とともに

自動車会社での40数年の会社生活を終え、昨年からPREXシニア専門家としてラオス、シリアの経営管理研修のカリキュラム開発と研修参加者への指導に取り組んだ。研修内容は、「企業現場から学ぶ」という点を基本に、5S、提案、見える化、かんばん方式など経営改善手法の狙いとその使い方を中心にカリキュラムをつくってきた。1日を、午前中は導入講義、午後に企業訪問をする形で日程を組み立て、午前に取上げたテーマを、午後に企業に行って現場を見てもらうワン・パッケージにするなど、より多くをわかりやすく学んでもらえるよう工夫を重ねている。

今後の研修のあり方というものを考えて、PREXに次の2点を提案したい。

1つは、研修後のフォローの仕組みづくり。研修員には帰国後、勉強した改善手法などを現地で自分の会社や職場で実践してほしいと思っているが、それを日本側がしっかりとフォローして支えて行くような仕組みが必要ではないか。研修というのは、教えて、彼らが実際にやって、それをフォローして、成果を確認して、それを見届けて、研修が一通り終わったと言えるのではないか。

もう1つは、日本のものづくりの心、これをどう伝えるかということに取り組んでほしい。PREXで研修の大きな1つの特徴として色々な研修の中に取り上げてはどうか。日本へ来て学ぶということの意義は、日本でしか学べないことを学ぶということだと思う。

私自身は、研修に参加し、非常に若返ったような気持で過ごしている。大変有意義で、充実した生活を送ることができ、非常にうれしく思っている。研修参加者の人に教えるというより、共に学ばせてもらっているというのが実感で、今後とも研修事業をはじめPREXの色々な活動に参加させてもらえればありがたいと感じている。
(2009年1月26日「PREX外務大臣表彰受賞記念フォーラム」での発表から抜粋)