ニッポンのみなさん、たいへんお世話になりました!(キルギス、ウズベキスタンでのフォローアップ2017年8月)

ウズベキスタン帰国研修員の声:2015年度ウズベキスタン・キルギス現地講師育成研修参加 ユリア・バフマチさん(写真中央)/キルギス帰国研修員の声:2016年度中央アジアビジネス実務研修(B)参加 カディル・バイマトフさん

活動発表をするユリアさん

ウズベキスタンの帰国研修員の皆さん

帰国してから、研修の影響の大きさを再認識できました。

日本にはトヨタやパナソニックなど大企業の印象が強いですが、実際に日本へ行ってみると、中小企業が全企業の99.7%を占めるということに驚きました。ウズベキスタンにとっては日本の中小企業の経営が参考になることが多いと思います。日本では様々なテーマに関して企業を訪問しましたが、とりわけ「人材育成」の考え方に感銘を受けました。私も、経営者ですので、人材育成を大切にする会社にしたいと考えるようになりました。日本で訪問した企業の中で、特に印象に残っているのは伍魚福(珍味の製造・卸)、久米繊維工業(国産Tシャツの製造・販売)、ガッツ(革小物製造・販売)の3社です。伍魚福ではPDCAを上手くまわすことの重要性について学びました。これは今でも非常に役に立っています。久米繊維工業では大ヒット商品を作ること、製品と人材を育成することが企業の成長に繋がるというお話を聞きました。当社も、育てた人材が辞めてしまうこともありましたが、商品も人も育てて、持続性のある企業にしたいと思います。ガッツでは従業員とお客様の関係性が売り上げに大きな影響を持つということを教えてもらいました。これらの企業から学んだことを自社で取り入れることは、負担ではなく、むしろ喜びです。研修の成果は、帰国後にこそ見えてくるのだと思います。私も良い成果をだせるよう、自社の成長のために邁進していきます!
(ユリア・バフマチさん、コンサルティング会社 社長)

カディル・バイマトフさんがキルギスで経営しているカフェの店内

従業員が仕事中に携帯をさわらないように置き場を作成した。/日本での企業見学を参考に食材置き場を改善した。

カフェの経営悪化の理由は、研修に参加してはじめて分かりました。

2014年1月からキルギスで健康志向のメニューを売りにしたカフェを経営しています。キルギス日本センター(KRJC)のMBAコースで日本の経営について学び、2016年度、訪日研修に参加しました。
研修で、「現場」を見ることが一番楽しみでした。KRJCの講義で懐疑的な部分もあったのですが、実際に現場を見て経営者の話を直接聞いて、納得することがたくさんありました。実はカフェの2店舗目は赤字が続き失敗してしまいました。しかし、研修で色々な企業で話を聞くことで、なぜ失敗してしまったのか、その理由が分かりました。企業訪問で得た知識を活用して具体的な対応策を考え、次の店舗では実践してみる予定です。私の会社の業種は飲食サービス業ですが、研修では製造業やホテル業などの企業を訪問しました。異業種でしたが、3Sや従業員育成といった視点はすべての業種に通ずるものだと思います。各企業の良い点を取り入れ、帰国後は倉庫管理の改善や従業員とのコミュニケーション、財務管理の徹底などを実践しました。今は、従業員の給与体系の見直しや在庫管理のカイゼンを進めています。それがキルギスでのカイゼン導入成功例になって、KRJCや日本から見学に来てもらえるようになったら嬉しいです。
(カディル・バイマトフさん、カフェ経営者)

【左】カイゼンの導入が自社の発展と競合他社との差別化に繋がると信じています。2015年度に研修に参加してから、自分自身がリーダーとなってカイゼンを社内に浸透させようと奮闘しています。ただ、他の従業員との温度差を感じることもしばしば。
カイゼンだけでなく、従業員満足と顧客満足の両立などの問題も解決していかなければなりません。今村先生がおっしゃる、「信頼関係の構築」はまさに我々が直面している課題です。日本で学んだことを思い出しながら、また今回のようなフォローアップセミナーでさらに知識をつけながら、引き続き経営改善を進めていきたいと思います。

■プロフィール:ボロット・ターライベック氏 キルギスの中堅銀行であるバカイ銀行 副頭取。2015年度の日本センター講師研修に参加。

【右】「カイゼンは日本人だからできる」と研修員の皆さんによく言われます。しかし、日本とキルギスやウズベキスタンとの間で、大きな違いはないと感じています。違いがあるとすれば、日本ではカイゼンそのもののテクニックに加えて、従業員を上手く巻き込むテクニックがあることではないでしょうか。その両方を組み合わせてカイゼンを推進することが、成功の秘訣です。
また、カイゼンの推進には、自発性を尊重し、任せきることが不可欠です。任せることで信頼関係が生まれ、やろうという気持ちになります。そのためには「任せきろう」という社長の決意や意志が非常に重要です。訪日研修では、手法的な部分だけでなくカイゼンに対する考え方も学び、自社や自国に適した形にアレンジしてほしいですね。

■プロフィール:今村 敦剛氏(株)クリエイションの主任コンサルタント。中央アジア対象の研修において研修コースリーダーや講師を担当。
今回のウズベキスタン、キルギスのフォローアップには、講師として出張。