ケニア帰国研修員/ケニアの企業の能力開発に日本の経験を(2011年12月)

ケニア

モーリス・オティエノさん

(ケニア輸出促進協議会(EPC)研究計画部 部長)
「1996年度 JICAケニア輸出振興コース」に参加

モーリスさん

ケニアの帰国研修員モーリスさんから「仕事で関西を訪問するから懐かしいPREXのメンバーに会いたい」と連絡があり、2011年9月、活躍の様子をお聞きすることができました。 PREXでは、1996年度から3年にわたり、JICAから委託を受け「ケニア輸出振興コース」を実施しました。本研修は、ケニア輸出促進協議会(EPC)などの非営利機関職員が、ケニアの輸出振興政策に関する企画・実施能力のレベルアップを図ることを目的に実施したものです。同研修の参加者の一人が、EPCのモーリスさんでした。現在は、同所 研究計画部 部長に就任されています。モーリスさんからは、EPCが、着実に事業を推進しており、48名のスタッフで、ケニアの輸出振興機関の中核を担っていることをお話しいただきました。今後は、輸出支援の専門家集団としての役割を期待されているとのことです。 ケニアは、2007年以降、大統領選挙後の混乱、干ばつや世界経済危機の影響で農業や観光をはじめとする主要産業が大きな打撃を受けましたが、現在、経済は回復しつつあるとのことでした。ケニアから日本への輸出品目としては、紅茶、次いで園芸作物、特にばらが有名です。輸出量は好調に増加しているようです。ケニアに対する日本の投資や企業進出、特に中小企業が少ないことを残念がっていらっしゃいました。
「様々な国々を見てきたが、ビジネスでも生活でも、これほどまでに規律正しい国を見たことはない。このような日本の経営マネジメント、経験をケニアの企業にも共有してほしい。技術でははく、能力開発に力を貸してほしい」と熱いメッセージをいただきました。特に、日本企業を引退したシニアの皆様に、日本とケニアの中小企業を結ぶ橋渡し役になってほしいとの要望もありました。 
最後に、東日本を襲った大震災に対して、お見舞いの言葉もいただきました。震災直後、仲間たちと相談をし、一人5,000円の募金と、千羽鶴を作り、被災地に送ってくださいました。「日本での滞在を通じて、お金の価値だけではない、人に対する思いやりの重要性を学びました。今回も、お金よりも千羽鶴を送ることが、日本の人々の救いになると考えました。これも日本で学んだことの一つです」と教えてくれました。