TV会議で帰国研修員の活動報告会を実施/中米、アフリカ(2011年8月)

大阪の遠隔TV会議システムでガーナ及び南アフリカの帰国研修員から報告を受けました。(日本側)

PREXでは、帰国研修員の活躍状況を把握し、関係を強化するため「フォローアップ活動」に積極的に取り組んでいます。 2011年7月、8月には、3カ年計画の最終年度を迎える2件の研修について、今年度の訪日研修を前に、帰国研修員フォローアップセミナーを実施しました。帰国研修員は、研修のコースリーダーを務めた講師から活動を進めるうえで生じた課題についてアドバイスを得ました。

● 7月26日「JICAアフリカ生産性向上研修フォローアップセミナー」

( 講師:サミットラボ取締役社長 杉村光二氏)

● 8月25日「JICA中米貿易研修フォローアップセミナー」

(講師:食品コンサルタント 上田栄一氏、 ヒューテック代表取締役 西龍治氏)

研修でのフォローアップ

 「JICAアフリカ生産性向上研修」と「JICA中米貿易研修」は、年ごとに研修のねらいと対象者を区別し、研修で学んだことを次年度の研修員に伝えることにより、3カ年を通じて実績を積み上げる「3カ年計画方式」を採用しています。3カ年計画方式は、同じ国や組織内で研修の成果を継続的にひきついでいくことによって高い研修効果が期待できるという利点がありますが、途上国ではキャリアアップのための転職や研修で得た情報・知識を共有せずに自分だけで抱え込むということが日本よりも一般的であることから、学んだことをいかに次年度へ引き継いでいくかという点に難しさがあります。両研修は、今年度で3カ年計画の最終年度を迎えます。昨年度の研修の成果を今年度に活かせるよう、JICAのTV会議システムを利用し、昨年度の帰国研修員のフォローアップを実施しました。

ガーナと南アフリカから報告

2009年度より実施している「アフリカ生産性向上研修」では、現地の中小零細企業の経営改善に向けた生産性向上のため、3年を通じて、パイロット企業の選定・指導による生産性向上策の実施・普及を目指しています。第2年次研修の終了から半年後にあたるこの時期に、ガーナ及び南アフリカの帰国研修員が、パイロット企業への指導進捗について報告しました。また最終年となる今年の研修には、指導を受けた企業からの参加が予定されており、参加候補企業の実態について情報収集できる絶好の機会ともなりました。ガーナ果物加工製造組合のエリック事務局長は、フルーツ飲料製造会社2社に対して生産性向上のための指導を開始、企業診断の結果を踏まえ、5S活動の導入、業務マニュアル作成、QCサークルチームの設立による生産現場の問題解決に取り組んでいます。基本となる5S活動の導入により、生産スペースの確保や生産効率の向上、原材料の保存過程にて30%の無駄取りに成功するなどの成果を出していることが確認できました。

日本最大の見本市へ出展にむけ準備

「中米貿易研修」の1年目と2年目は輸出振興を担当する行政官や団体職員が参加し、日本への輸出に必要とされる知識を学び、輸出の可能性の高い自国産品を様々な観点から検証しました。最終年度となる今年度は、公的機関のみならず企業にも参加してもらい、これまでの研修員が得た知識を更に具現化していくため、企業が研修期間中に日本最大の食品見本市へ出展することを検討しています。今回のTV会議に出席した2年目の研修員は、日本市場参入に興味がある企業や見本市出展の意思がある企業に対する支援活動を着実に進めていることを報告してくれました。コスタリカ貿易振興公社のマイケルさんは、現地企業6社が見本市出展に興味を示しており、見本市の審査を通過できるように支援に取り組んでいる様子を説明してくれました。また、ドミニカ共和国のマンゴー組合に勤務するヒセラさんは、日本市場が要求する品質を得るために生産者グループに対して技術指導を実施したことを報告してくれました。

国際交流部 コースリーダー 北村 圭、 コースプランナー 西阪 三友紀